初めて飼ったペットがケガや病気になって動物病院を受診した時、費用の高さに驚かれる方は多いと思います。
飼い主のわたしたちには、健康保険や、任意生命保険があるので、医療費の全額を払うことはまずありません。そのシステムを、家族同様に暮らすペット向けにも応用できないか、と考え出されたのが、動物を対象とする保険です。
動物保険は、医療保険を始めて考案したといわれる「保険王国」イギリス。1947年ごろに誕生し、その後ヨーロッパやアメリカへ浸透していきました。最も加入率が高いのはスウェーデンで、ペットの50%が加入しているそうです。
ペット用の保険は、日本でも認知度が高まっています。最近のペット用保険の加入件数は、2008年に29万9千件、2009年には43万4千件(前年比45.1%増)と急成長中。さらに、2010年には前年比24.7%増の54万1千件の保険加入が見込まれています。
日本では動物対象の保険の多くが「共済」という形を取っていました。共済は保険会社には義務付けられている許認可や届出をしなくても起業できたため、十数年ほど前から続々と登場しました。悪質な業者もいたことで、トラブルが絶えることがなかったそうです。
現在は、法律が改正され、運営するために厳しい条件がつけられたため、詐欺まがいのトラブルは激減しつつあり、欧米並みの良質な保険商品が続々と生まれています。
ペット医療制度の保険サポートを得て、ペットたちの寿命は延び、飼い主と一緒に暮らせる期間が長くなります。嬉しい反面、高齢によるガンや白内障などの病気にかかり、医療費はかさんでいくでしょう。また、介護の問題が発生するかもしれません。
今後、これらの変化に応じて動物保険のバリエーションも増え、ペットのライフステージに合わせて、より利用しやすい商品を選べるようになると思われます。