日本にペット専用の保険が登場してからすでに十数年も経っていますが、愛犬家や愛猫家がこれだけ多いのに、保険に対する認知度はいまだに高いとはいえません。
その大きな理由が、企業力と、企業に対する信頼感です。
以前は、ペットの保険を扱う業者に対する法律がなく、誰でもペットの保険業界に参入することができました。でも、資金不足ですぐに資金が焦げ付いてしまったり、詐欺まがいのセールスでトラブルが続出。公的許可は不要でしたが、正規の「保険会社」ではありませんので、宣伝の機会も限られていたため、なかなか浸透しませんでした。
消費者に存在が知られるようになったのは、2006年の保険業法改正で、「少額短期保険業という新しい保険会社スタイルが誕生したからです。
一般的な保険会社は、金融庁による免許制で、最低資本金は10億円。厳しい条件をクリアしないと開業できません。“多額”で“長期”にわたって運用するための会社規模と、信頼性が必要なのです。
それに対し、少額短期保険業者は、“少額”の保険金を“短期”に扱います。家財品やペットの保険など、短期間更新に適した保険が対象の「限定ミニ保険会社」ですが、金融庁への事前届出は必ず必要ですし、保険金支払いを滞りなく行えるだけの十分な資金、また保険専門の職員を複数配属する必要などがあり、信頼度は保険会社と同程度に高いといえます。
少額短期保険業の誕生により、現在は無許可でペットの保険を扱うことはできません。しかし、まったくなくなったわけではないようです。保険を選ぶ時には、まずその業者が、少額短期保険会社か、もしくは保険会社かどうかを確認することが第一です。